「赤いほくろ」が気になる ~札幌市南区の美容皮膚科|アルバアレルギークリニック札幌

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「赤いほくろ」が気になる

「赤いほくろ」が気になる

 何気なく鏡を見ているとき、または肌を触ったときに、ふと赤いほくろのようなポツポツに気づいてドキッとした経験はありませんか?

 「これって普通のほくろじゃないけれど、いったい何だろう…?」「もしかして放っておくと悪い病気になるのでは?」と、不安になってしまう方も少なくありません。

 実はこの“赤いほくろ”として知られるものの一つに、クモ状血管腫と呼ばれる血管の病変があります。名前だけ聞くと「クモ? 血管腫?」となんだか怖い印象を受けるかもしれません。ところが、このクモ状血管腫は良性の皮膚病変であり、特に小児や女性、妊娠中の方などに起こりやすいことが知られています。

 「赤い点が広がっていくようで心配…」「大きくなると恥ずかしいし、どうにかできないの?」と悩む方もいるはず。

クモ状血管腫は、適切な治療やケアを行うことで改善や消退を目指すことが可能です。このブログ記事では、そんなクモ状血管腫の正体や原因、さらに最新のレーザー治療についてわかりやすく解説していきます。

放っておくと何か問題があるの?

 「良性の病変なら放置してもいいのでは?」と思う方もいるかもしれません。

たしかにクモ状血管腫それ自体は、ほとんどが無症状で、自然消退するケースもあります。特に子どもに見られるクモ状血管腫は、成長の過程で消えることが多いとも報告されています。

しかし、大人になってから出現した場合や、妊娠中やエストロゲンを多く含む薬を服用しているときに複数個できるケースでは、背景にホルモンバランスの変化肝機能障害といった内科的要因が潜んでいることもあります。肝臓に問題があると、エストロゲンが分解されずに体内に過剰に残り、結果としてクモ状血管腫が増えることがあるのです。

 また、顔や首、腕など目立つ場所にできてしまうと、鏡を見るたびに気になってしまい、精神的なストレスを感じる方もいらっしゃるでしょう。日常生活でのちょっとした人の視線や、「あれ何?」と聞かれてしまうことが気になり、思いきりおしゃれを楽しめなくなる可能性もあります。

 クモ状血管腫が複数見られる場合や、大きさが変化しているように感じる場合は、クリニックで診察を受けることをおすすめします。単なる見た目の悩みだけでなく、潜在的な病気のサインを見逃さないためにも、きちんと原因を確かめておくことが大切です。

Vビームレーザーによる治療でキレイを取り戻す

1. クモ状血管腫の正体を知る

 クモ状血管腫は、中心部の小さな細動脈と、そこから放射状に伸びる細い毛細血管が拡張してできています。見た目は、中心が赤いホクロのように見え、周囲にクモの脚のような血管網が広がるため、「クモ状血管腫」と名付けられました。圧迫すると色が薄くなり、離すと中心部から血液が戻ってくるという特徴的な性質を持っています。

多くの場合は痛みやかゆみなどの自覚症状はなく、生活に支障をきたすことはありません。しかし、消えずに残ってしまったり、多数に増えてしまったりすると、見た目の問題から気になってしまう方は多いでしょう。

2. 自然消退する場合もあれば持続する場合も

 小児期や妊娠中にできたクモ状血管腫は、ホルモンの状態が落ち着くと自然に消えていくケースが少なくありません。一方で、特に原因がはっきりしないまま成人期に生じたものは、長年にわたって持続することもあります。

背後に肝機能障害がある場合には、その疾患をコントロールしない限り繰り返し発生しやすいとされています。

3. Vビームレーザー治療が選ばれる理由

 クモ状血管腫の治療は、血管を狙い撃ちできるレーザー装置が効果的とされています。なかでもVビームレーザーは、赤色の色素(血管)に選択的に反応する波長を持っており、周囲の皮膚ダメージを最小限に抑えながら血管を破壊していく仕組みです。

 具体的なメリットとしては、

  • 血管病変への高い効果:血管だけをターゲットにするため、ピンポイントでクモ状血管腫を消退させやすい
  • 皮膚表面の負担が少ない:周辺組織への熱ダメージを抑えるため、治療後の色素沈着や瘢痕が起きにくい
  • 施術時間が比較的短い:数分程度で終了することも多く、気軽に受けやすい


     加えて、Vビームは赤ちゃんのあざ治療などでも使われることが多く、国内外で実績が蓄積されているため安心感があります。もちろん治療後に一時的な赤みや腫れ、内出血が生じることはありますが、きちんとアフターケアを行えば徐々に落ち着いていきます。

4. 治療の流れと当クリニックのサポート

 当クリニックでは、Vビームレーザーを用いてクモ状血管腫の除去を行っています。大まかな流れは以下のとおりです。

  1. カウンセリング・診察
    • まず医師がクモ状血管腫かどうかを視診や圧迫テストなどで確認します。必要に応じて血液検査などの追加チェックを行い、肝機能やホルモンバランスに異常がないか総合的に判断します。
  2. 施術の説明・リスクの共有
    • レーザー施術について詳しくご説明し、ダウンタイムや起こりうる副反応などを正直にお伝えします。納得いただいたうえで施術日時を決定し、不安があれば何でもご相談いただきます。
  3. レーザー照射
    • 痛みに弱い方には事前に麻酔クリームを塗るなど配慮しながら行います。レーザー照射は数分で終了することも多く、施術直後は赤みや軽いヒリヒリ感が出る場合がありますが、通常数日~1週間ほどで落ち着きます。
  4. アフターケア・経過観察
    • 施術部位の保湿や紫外線対策をしっかり行い、トラブルを防ぎます。数週間後に状態を確認し、効果や追加照射の必要性などを判断します。

「赤いほくろ」は早めの相談で安心とキレイを両立

 クモ状血管腫(赤いほくろ)は、良性の血管病変である一方、背景に肝機能の低下などが隠れている場合もあります。自然に消えることがあるとはいえ、「目立つ場所にできていて気になる」「数が増えてきた」というときには、思い切って専門の美容皮膚科に相談してみてはいかがでしょうか。

Vビームレーザーをはじめとする血管病変治療の技術は年々進歩しており、昔よりも効率よく、美しく改善を目指せるようになっています。痛みの少ない施術と充実のアフターケアで、悩みのもとであるクモ状血管腫をきれいに取り除きながら、ご自身の肌に自信を取り戻せるでしょう。

 もし「これってクモ状血管腫かも?」と迷っている場合も、まずはご相談ください。丁寧なカウンセリングと診察で、あなたの悩みに寄り添いながら最適な治療プランをご提案いたします。一人で悩んでいても解決が遠のいてしまうだけです。早めに行動することで、心から笑顔になれる日々がきっと待っています。

参考文献

  • くも状血管腫 – 17. 皮膚の病気 – MSDマニュアル家庭版
  • Nevus Araneus (Spider Nevus): Practice Essentials, Pathophysiology, Etiology – Medscape
  • StatPearls (2023)
  • Requena L, Khasnis A, Finn MC 他
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