Q-PLUS Rは、ルビー(Qスイッチルビーレーザー)にフラクショナルモードを搭載した最新のレーザー治療機器です。従来のルビーレーザーの優れた特性を維持しながら、さらに進化した設計がなされています。特にしみ(メラニン色素)への選択・吸収率が高い694nmの波長を持つレーザー光を用いることで、皮膚の中に蓄積したしみ(メラニン色素)に対して周囲皮膚への余計なダメージを抑えつつ、ピンポイントでエネルギーを届けることが可能です。
これにより、しみやそばかすだけでなく、あざなどの色素性の肌トラブルを総合的かつ効果的に改善することができます。
また、フラクショナル照射が可能となったことで、より幅広い肌質や症状に対応できるようになり、ダウンタイムや副作用を最小限に抑えながら治療を受けていただくことができます。ルビーフラクショナル(Qスイッチルビーレーザー)は美容医療の分野でも近年非常に注目されており、その安全性から多くの患者様に選ばれています。
症例写真
【施術名】
Qルビーレーザー(ルビーフラクショナル)
【施術時間】
60分(塗る麻酔45分含む)
【施術内容】
ルビーレーザーをお顔全体に照射し、顔のシミ全体の治療を行います。
ダウンタイムは約1週間程です
【価格】
・ルビーフラクショナル全顔
1回:55,000円
【治療リスク】
疼痛、赤み、火傷、疼痛、色素沈着など
※症状の出方や経過には個人差がございます。
ルビーフラクショナルとは
ルビーレーザーのフラクショナルモードは、694 nmというしみに対する選択的吸収を最大化させる波長を利用し、従来のルビーレーザーのしみに対する高い効果を維持しながら、ダウンタイムや副作用を大幅に軽減した最新の治療モードです。
このレーザーをドット状(フラクショナル)に照射することで、直径約300 μmの非常に細かいマイクロスポットを196個形成し、しみの間には意図的に未照射の「スキップエリア」を設けます。この設計により、レーザーを照射した部分の周囲に健康な皮膚が残るため、再生が速やかに進みます。
レーザー照射を受けた部分では、急速な再上皮化やコラーゲン再構築が活発に進行し、メラニンを含んだしみは角層に押し上げられ、短期間のうちに自然に剥離・排出されます。また、この過程で生成される新しい上皮はみずみずしく整った質感を持ち、結果として肌全体の質感やトーンが均一化され、ハリや弾力を取り戻す助けとなります。
フラクショナル照射のメリット
この治療がもたらす最大の利点は、単なるしみやそばかすの除去だけにとどまらず、肌の自然な治癒力を活かして全体のコンディションを底上げする点にあります。照射された微細なスポットでは熱ダメージを受けた組織が速やかに再生し、その過程で新たなコラーゲンが生まれます。
この再構築(リモデリング)プロセスは数週間から数か月にわたりゆっくりと進むため、治療後しばらく経ってから「肌が引き締まってきた」「毛穴が目立ちにくくなった」「全体のハリが出た」と感じる患者様も少なくありません。これは一時的な表面処理ではなく、皮膚中の細胞外マトリックスが新しく生まれ変わることで得られる持続的な変化です。
特徴
高いメラニン吸収率
アジア人のしみに最適とされる694nmの波長を持つQ-PLUS Rは、メラニン色素に対して非常に高い吸収率を示します。これにより周囲の正常な皮膚や血管への影響を最小限に抑えながら、的確にしみやそばかすを除去することが可能です。
高速照射
最大3Hzという高速発振が可能で、従来のルビーフラクショナル(Qスイッチルビーレーザー)よりも短時間で照射が完了します。治療時間が短縮されることで、患者様の身体的・精神的な負担も軽減されます。
フラクショナル照射
レーザーを小さなドット状に照射することで、周囲の健康な皮膚をしっかりと保護しながら治療が可能です。これにより炎症後色素沈着(PIH)のリスクを下げ、自然で滑らかな仕上がりを目指せます。
多様な治療法
ルビースポット(ピンポイント照射)、ルビーフラクショナル(フラクショナル照射)、ルビートーニング(全顔トーニング)など、ニーズに応じた多様な治療法を提供できます。また場合によっては高周波(RF)治療を組み合わせる総合的な美容治療にも対応しています。
ルビーフラクショナル(Qスイッチルビーレーザー)とピコレーザーの違い
項目 | ルビーフラクショナル | ピコレーザー |
---|
主な波長 | 694nm(赤色) | 532・755・1064nm(複数波長) |
得意な症状 | しみ、そばかす、太田母斑、あざ | 肝斑、薄いしみ、タトゥー、肌質改善 |
特徴 | 色素選択性が非常に高い | 幅広い色素に対応・衝撃波で粉砕 |
ダウンタイム | やや長め(数日~1週間) | 短め(当日~数日) |
肌質改善 | ハリ・毛穴も期待できる | ハリ・美白・肌質改善◎ |
このようにルビーフラクショナルは、メラニンへの選択性が非常に高く、しみやそばかす、あざといった色素沈着に対してしっかりと反応し、高い改善効果を期待できる治療です。一般的に同じレーザー治療の選択肢として、ピコレーザーが知られています。ピコレーザーは複数波長を使い分けて肝斑やタトゥー、肌質全体の改善を目的とした治療で、比較的ダウンタイムが短いという特徴があります。
アルバアレルギークリニックでは、メラニン選択性に優れたルビーフラクショナルを採用し、しみやそばかす、あざの治療に特化した形でご提案しています。ピコレーザーは取り扱っておりませんが、その分、ルビーフラクショナルの特性を活かし、より的確に色素にアプローチすることを大切にしています。
お悩みやお肌の状態に合わせて最適な治療法を医師がしっかり診断し、必要であれば他の施術との組み合わせ(高周波RF)を含めてトータルにサポートいたします。
お勧めの人
- しみやそばかすの数が多い方:
- ルビーレーザーは特にメラニン色素への反応が高く、複数のしみやそばかすに同時に対応が可能です。
- しみやそばかすの範囲が広い方:
- フラクショナル照射を顔全体に行うことにより、ダウンタイムをできるだけ抑えつつ、顔全体など広い範囲での照射が可能です。
- 肌のくすみが気になる方:
- フラクショナルモードで残ったレーザーのスキップエリアが、コラーゲン再構築や皮膚再上皮化を促進し、肌全体のトーンを均一化し、透明感のある肌へ導くことができます。
注意点と医師の管理体制
施術後は紫外線対策を徹底する必要があります。レーザー治療後の肌は非常にデリケートな状態になっており、紫外線を浴びることで色素沈着や炎症を引き起こすリスクが高まりますので、外出時は日焼け止めの使用や帽子、日傘などを必ずご利用ください。
治療回数はしみやそばかすの種類、広がり、深さ、肌質によって異なりますが、一般的に複数回の施術が必要になるケースが多いです。施術を重ねるごとに徐々に肌質が整い、理想的な仕上がりへと近づいていきます。
また、肝斑のある方や最近日焼けをした方、ケロイド体質の方はレーザー治療によるリスクが高まる可能性があります。前もって高周波(RF)シルファーム治療を組み合わせるプランも用意しており、必ず施術前に医師がカウンセリングでしっかりと診断し、リスクを最小化するための計画をご提案いたします。
治療後の再診やフォロー体制も整えており、少しでも不安がある場合はいつでもご相談ください。
なお、本施術は自由診療(保険適用外)であり、効果には個人差があります。症状や経過により治療回数や組み合わせる施術内容が変わる場合がありますので、詳しくはカウンセリング時に医師にご相談ください。
料金