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トランスジェンダー向けの医療脱毛

トランスジェンダー向けの医療脱毛

~FTMトランスジェンダーの方へ、ホルモン療法中の痛み・副作用・効果のポイントを解説~

1.「毛」の悩み、抱えていませんか?

トランス男性(FTM)の方のなかには、ホルモン療法(テストステロン投与)で体が男性らしく変化していく一方、「ひげ・体毛がどんどん濃くなること自体は望んでいるけれど、実はある部位の毛だけは邪魔に感じる……」、「そもそも、体毛は望んでいない」といったジレンマを抱えていませんか?

  • ヒゲは生やしたいけれど、頬やアゴ下だけ濃くなりすぎて整えが大変
  • 体をより男性らしく見せたいが、首すじや背中、あるいは指先などにはあまり毛が生えてほしくない
  • 性別適合手術を考えていて、術前に脱毛が必要になることが多いが「ホルモン療法中に脱毛しても大丈夫なの?」と不安

こうした悩みは、トランス男性ならではのものです。

実際、「テストステロンを打ち始めてから急に毛が太くなってきた」と驚かれる方も少なくありません。望んで始めたホルモン療法のはずが、思わぬ形で“毛の扱い”にストレスを感じるとしたら、とてももったいないですよね。

一方で、「ホルモン療法しながらレーザー脱毛をしても問題ないの?」という疑問もよく耳にします。女性ホルモンの抑制や男性ホルモンの追加によって肌状態が変わっている方は、通常の施術例だけでは判断できない部分も多いからです。

その不安を少しでも解消できるよう、ホルモン療法中のFTMトランスジェンダーの方がレーザー脱毛を受ける際に知っておきたい注意点や効果のポイントをまとめてみました。

2. ホルモン療法中の増毛化

トランスジェンダー男性(FTM)の方々がホルモン療法を始めると、体の様々な部分で変化が起こります。特に目立つ変化の一つが体毛の増加と質の変化です。この記事では、テストステロン投与による体毛の変化について詳しく解説します。

ホルモン療法による増毛化・硬毛化のメカニズム

テストステロンなどの男性ホルモン(アンドロゲン)は、毛の成長を活性化させます。

これにより、特に顔(ヒゲ)、胸部、腹部、四肢の毛が太く濃くなる傾向があります。

重要なポイントとして、ホルモン療法によって毛の数自体が増えるわけではなく、休止期にあった「産毛」が成長期に移行して太くなることで、見た目上の毛量増加という印象を与えます。

増毛化・硬毛化の時期と進行

テストステロン投与による体毛の変化は一般的に以下のような時間軸で進行します:

  • 初期(数ヶ月): 徐々に毛が濃くなり始める
  • 6ヶ月~1年: 多くの方が目立った変化を自覚
  • 15ヶ月程度: ほぼ全例で何らかのヒゲの成長を自覚
  • 2年まで: 胸・腹部の体毛も顕著に増加
  • 2~5年: 変化が継続することもある

Wierckxらの研究(European Journal of Endocrinology, 2012)によると、テストステロン長期投与を受けるFTM患者のほとんどが顔や体の毛の太さや量が増加したと報告しています。この変化は投与開始後12~24ヶ月で特に顕著になる傾向があります。

一度変化した体毛の可逆性

男性ホルモン投与によって増毛化・硬毛化した毛は、ホルモン量を減らさない限り基本的に元には戻りにくいとされています。WPATHのガイドラインでも、体毛やヒゲの増加は一度進行すると元に戻すのが困難である点が言及されています。

3.「また生えてくる」ジレンマ

「脱毛しても、結局また毛が生えてくるのでは?」という疑問

さらに「ホルモン療法の影響で、新たに太い毛が生えてくる可能性があるのなら、レーザー脱毛しても結局意味がないのでは?」という声もよく聞きます。

実際にテストステロン投与を始めたばかりの時期は、1~2年かけて毛が徐々に太く、濃くなることが多いです。

  • せっかく脱毛しても、半年や1年後には別の毛包から新しい毛が育ってくる
  • 何度も追加セッションが必要になり、費用もかさむかもしれない

このような「再発毛」の懸念は確かに一理あります。

実際、女性ホルモン環境下での多毛症(PCOSなど)でも、ホルモンの乱れが続く限り新たな毛が出てくることが知られており、定期的なメンテナンス脱毛が必要とされています。

トランス男性の場合も、ホルモン投与を継続している限り似た状況に陥る可能性があるわけです。

とはいえ、毛包がレーザーで破壊された部位については再度太い毛が生えてくることは通常ありません

後から出現する毛は、「今まで休止期だった他の毛包が活性化したもの」と捉えるほうが正確です。

完全に毛をゼロにしたい部位もあれば、「最低限の量だけ残したい」部位もあるでしょう。

そのゴール設定に合わせたプランがあれば、レーザー脱毛をうまく活用できる可能性は高いのです。

4.医療脱毛の副作用

通常の医療脱毛と変わりはありません。

一般的にレーザー脱毛は「安全な施術」とされていますが、施術後の肌に一時的な赤み(紅斑)やヒリヒリ感が生じることは珍しくありません。

報告によれば、副作用がまったく起こらない人よりも、何らかの軽微な症状が一時的に出る人のほうが多いというデータも存在します。

  • 皮膚の赤み・熱感
    照射した部分の毛包に熱が加わることで、一時的に腫れぼったくなることがあります。多くの場合は数時間~数日で落ち着きますが、肌が敏感になっているときは腫れがやや長引くことも。
  • 色素沈着
    色黒の肌や日焼け直後の肌は、レーザー熱を受けやすいため色素沈着(シミのような褐色)が残るリスクが上がります。時間とともに薄くなっていくものの、予想外に目立つ症状になれば精神的ストレスにもつながります。
  • 毛嚢炎
    レーザーで毛が焼き切られたあと、毛穴が炎症を起こしてニキビのようにぷつっと赤くなることもあります(特に太くてくるくるした毛がある部位など)。すぐに治るケースがほとんどですが、抗生物質の塗り薬が処方されることも。

これらはホルモン療法中であるか否かに関わらず起きうるリスクです。とはいえ、テストステロンを投与しているトランス男性の方は、肌の脂分泌が増えることによって炎症が長引きやすい場合も考えられることはあります。

そうなると治りがやや遅くなり、かぶれ・痛みの発現リスクが高まるケースも否定できません程度です。

5. 安全かつ効果を高めるレーザー脱毛のポイント

それでは、ホルモン療法中でもできるだけ安全に、そして効率的に脱毛効果を得るために、どんな点に注目すればいいのでしょうか。

ここでは具体的なポイントをいくつかご紹介します。

(1)クリニック選び

  • 肌タイプを見極める経験
    肌色が濃い人(FitzpatrickタイプIV~VI)や日焼けが残っている人に対しては、出力を調整したり、波長の異なるレーザーを使ったりする必要があります。難しい方の医療脱毛の実績が豊富なクリニックでは、こうした対応が慣例化しており、副作用リスクを抑えながら施術が可能です。
  • トランスジェンダーの方への理解
    ホルモン療法中の体の変化やメンタル面に配慮し、周囲に知られずに通院できる体制を整えているかどうかも大切です。個室カウンセリングや受付での配慮があると、安心して治療を受けやすくなります。

(2)照射前後のセルフケアを徹底

  • 保湿ケア・炎症対策
    肌の乾燥は炎症を悪化させる一因です。照射前は過度な角質ケアやピーリングを避け、照射後はしっかり保湿クリームを塗って肌を落ち着かせましょう。炎症が強い場合、ステロイド外用やクーリング(冷却)で素早く対処します。
  • UVケア
    照射後の肌は一時的に敏感になり、色素沈着が生じやすくなります。日焼け対策として日焼け止めや帽子、衣服で徹底的に紫外線から保護するようにしてください。「施術翌日から海やプールに行く予定」は避けるのが無難です。

(3)複数回の施術プラン + 定期メンテナンス

  • 毛周期に合わせた通院
    レーザーは成長期の毛にのみ効果を発揮します。1回の施術ですべての毛を処理できるわけではないので、4~8週間間隔での通院プランが推奨されます。顔やヒゲエリアは毛が密集しているため、より多めの回数を想定しておきましょう。
  • ホルモン増量期は追加照射を視野に
    テストステロン療法を始めて間もない場合は、今後さらに毛が増える可能性があります。そのため、一通りの施術を終えても「メンテナンス照射」を定期的に行うことで、気になる新毛をケアできます。後々の負担を軽減するためにも、長期スパンで施術計画を立てるのがおすすめです。

(4)電気針脱毛との併用(必要に応じて)

  • 白髪や金髪にはレーザーは不向き
    レーザーは黒い色素(メラニン)を標的にするため、白髪や薄い色の毛には効果がほぼありません。もしもホルモン療法後に顔や首回りに白髪混じりのヒゲが生えてきた場合、針脱毛(ニードル脱毛)を検討することも選択肢になります。
  • 術後や外科手術前の“細かい仕上げ”
    性別適合手術などで特定の部位を無毛状態にしたいとき(例:尿道形成術前の陰部脱毛)には、レーザーと電気脱毛を併用することで、確実に毛根を処理できます。安全面・仕上がり面の両方でメリットがあります。

6. 気になることは相談を

ホルモン療法中のレーザー脱毛は、「絶対に受けられない」わけではありません。むしろ男性化を進める過程でも、不要な箇所の毛を効率よく管理できる手段として多くのメリットがあります。ただし、以下の点を理解しておくことが大事です。

  1. 肌の副作用リスク
    照射後の赤みや色素沈着は、テストステロンで肌質が変化している方ほど起こりやすい傾向がありますが、冷却や保湿ケアで軽減可能です。
  2. 再発毛や追加照射
    ホルモン投与が続く限り、新たに太くなる毛が出てくる可能性もあります。1回で終わりにせず、長期的なプランを想定しましょう。
  3. 肌タイプ・毛色に合わせた機器選択
    色黒~普通肌、あるいは白髪混じりなど、部位にあったレーザー機器や電気針の使い分けが必要です。

もし「検討はしているけれど、具体的にどう進めればいいか分からない」「自分の肌タイプやホルモン状況でどんなリスクがあるのか明確に知りたい」という場合は、専門クリニックへの相談がおすすめです。

カウンセリングで肌状態をチェックし、あなたが望む毛の仕上がり(「ここは残したい」「ここは徹底的になくしたい」など)に応じて最適な施術計画を提案できます。


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